歯のフッ素症(斑状歯) Dental fluorosis

歯の発育異常

解説

歯のフッ素症(Dental fluorosis)

エナメル質の形成時期に、過剰量(1~2ppm以上)のフッ化物を長期間摂取した場合にエナメル質の減形成や石灰化不全を生じる。

臨床事項

  • 斑状歯ともいう。
  • フッ化物に由来する慢性中毒の1つである。
  • 歯面は白濁程度から褐色調の着色を伴うものまである。
  • 両側性、左右対称性で水平的にみられる。
  • 健全歯面との境界は不鮮明な縞模様を呈する。

その他

Deanの分類(1942年改訂)
正常(Nomal) エナメル質が正常の形態と透明度を示す。
疑問型(Questionable) 正常の透明度を示すエナメル質に小さな白い斑点が現れている状態。
軽微(Very mild) 不規則な形か縞状の光沢を失った白紙状の変化、あるいは頬唇面の25%未満の部分や臼歯部咬頭頂などに白斑が現れている状態。
軽度(Mild) 白濁部が拡がっているが、歯面の50%を超えていない状態。
中等度(Moderate) 歯の形態的変化は認めないが、白濁部が歯面全体に及び、褐色斑がみられる状態。
重度(Severe) 中等度からさらに重篤化したもので、著明な発育不全歯の状態。

代表画像

歯のフッ素症(斑状歯)

  • ガイド無し
  • ガイド有り

歯の表面に境界不明瞭な白濁がみられる(Deanの分類:Mild)。

歯の表面に境界不明瞭な白濁(★)がみられる(Deanの分類:Mild)。

歯冠表面に斑点状、縞状ないし帯状の白濁や着色がみられる(Deanの分類:Severe)。