解説 慢性歯周炎の進行や加齢による歯肉退縮などにより露出した歯根面に生じる。 臨床事項 下顎では大臼歯と小臼歯、上顎では犬歯に好発する。 歯面としては、頬側面の頻度が高い。 病理組織所見 シャーピー線維やセメント細管を通して進行する。 明瞭な齲蝕円錐はみられない。 代表画像 歯頸部に発生したセメント質齲蝕(脱灰標本) ガイド無し ガイド有り セメント質の剥離・脱落と象牙質への齲蝕の進行がみられる。 セメント質の剥離・脱落(矢印)と象牙質への齲蝕の進行(★)がみられる。 D:象牙質 C:セメント質