慢性再発性アフタ(アフタ性口内炎) Reccurent aphthous stomatitis

口腔粘膜疾患

解説

年間に数回の再発を繰り返すアフタ性潰瘍のことをいう。

臨床事項

  • 比較的若年者に多い。
  • 灼熱感あるいは強い接触痛がみられる。
  • 原因は不明とされる。
  • ストレス、外傷、ビタミンB12欠乏が誘因とされている。
  • 非角化粘膜に好発する。

Behçet病

再発性アフタ性、下腿の結節性紅斑、外陰部潰瘍およびぶどう膜炎を特徴とする。

病理組織所見

  • 粘膜上皮と直下の組織に欠損・脱落が認められる。
  • フィブリンの析出や直下に炎症性細胞浸潤がみられる。

代表画像

口唇粘膜の慢性再発性アフタ(アフタ性口内炎)

比較的大きな浅い楕円形の潰瘍形成がみられる。

潰瘍表面は灰白色偽膜で覆われ、周囲に紅暈が認められる。

慢性再発性アフタ(アフタ性口内炎)

表面は好中球を含むフィブリン網で覆われ、深側の肉芽組織に移行する。