解説
粘液性細胞外基質に富む、歯原性外胚葉性間葉由来の腫瘍である。
臨床事項
- 下顎臼歯部に好発する。
 - 10~50歳代の女性に多い。
 - 発育緩慢である。
 - 顎骨の膨隆をきたす。
 - 骨皮質の吸収と局所浸潤を認める。
 - 多房性のX線透過像を示す。
 - 樹枝状(テニスラケット状)のX線不透過像を呈する。
 
病理組織所見
- 粘液性の細胞外基質の中に紡錘形や星状の線維細胞が疎に配列する。
 - 歯原性上皮島が散見される。
 - 粘液様基質の中に膠原線維が多くみられるものを歯原性粘液線維腫という。
 
歯原性腫瘍
粘液性細胞外基質に富む、歯原性外胚葉性間葉由来の腫瘍である。